CFNM論

アンプに片脚を乗っけて、今にもロックでも歌いだしそうな大股開き。
高音を鳴り響かせて、魂のシャウト！

女たちは、その姿を見て熱狂する。

しかし、そういうことには絶対にならない理由がある。

握っているのはマイクではないからだ。
しかも女の子の視線はイケメンな顔ではなく股間。

小遣い稼ぎの為にやってきた。

黄色いシャツに白いスカート。
黒い髪と白い肌、爽やかな笑顔で彼女は現れた。

恐縮しながら、畳の上に敷かれた座布団に座り、お金を受け取る。

ズボンの中に手を突っ込んで動かす男。
右手を口に当てて、それを見る女。

ズボンを脱いで、パンツの中に手を突っ込む男。

「射精（い）くのは早い方なんですか？」

「射精（い）くのは…早い方なんですけど、でも…長く楽しみたいんで」

できる限りの露出とボディタッチを許す女と、それを堪能しながらシコシコする男の23分59秒。

「一瞬ですよ」と言ってズボンを少しだけおろすキョウコ。
下腹部付近にはズボンのゴムの跡。
彼女が言うほど、ポニョってないです。

「センズリ」という言葉にニヤりと微笑むと、照れながらそのマネをする。

センズリ…

見る方も見られる方も、とても恥ずかしい。

ジーンズ姿の男がキョウコの斜め左横に立つ。
正面を向いているキョウコだが、やはり斜め左横の男が気になってしかたがないらしい。

男がジーンズの上から自分の股間をまさぐりだすと、28歳の女心は音もなくざわめきだした…

「白いです…白いです笑笑…はい笑笑」
そう言いながら、床を見るナナ。

「勉強になりましたか？」
一仕事終えた後でも、冷静に尋ねる男。

無意識のうちに出てしまうものを子供たちにバレてしまうのは、致し方がないとして。

ただ、今日体験する前と後とでは明らかに違うナナがいるわけだ。
満足気な表情は、「また一つ賢くなった」という知識への飽くなき探求心の賜物。